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コミケ、好きが交差する空間に感じた″熱″

nazuki

コミックマーケット、すなわちコミケは、「ミニマリズムから対極にある世界で、かつ、ミニマリズムから遠くかけ離れた世界だ!だって、物欲を満たすための一大イベントなんでしょ!」そう思っていた気持ちが、参加を期に根本からひっくり返りました。

人の海

前提として、私が今回参加したのは、コミックマーケット(c107)通称コミケは、12月30-31日で行われた趣味の大祭典で、2日間で30万人の人が訪れたイベント。東京ビッグサイトの長く広い道が人で埋め尽くされるほどの人の海で、初参加の私は圧倒されることばかりでした。

今回、私はサークル(出展者)参加でお手伝い役として参加。即売会なんてのは出展はもちろん買物にすら行ったことがなく、予備知識ゼロで臨みました。

圧倒的な好きの空間

コミケ会場を見渡すと、スタッフ、参加者にコスプレをしている人が当たり前のように会場に溶け込んでいました。私がお手伝いしたのはウマ娘のサークルが集まっている一角。どの方向を向いても、性別関係なくウマ娘のコスプレをしてる方が必ず視界に入ります。

誰彼関係なく自分を解放していて、日々の足枷を外されたように足取り軽く、なんならスキップしながらやってきているのではと思うほど喜びのエネルギーであふれているように感じました。

買物に来た人は始発から参戦、どんなに早くても10時30分からの入場なので5時間以上待っている人もいる。待っている人の顔をみた瞬間、進撃の巨人の「おそらく2年前の地獄を見てきた者達だ、面構えが違う。」というシーンが思い浮かぶほどの光景。いや、顔はむしろ生き生きしていましたが!

面構えが違え・・・。ここは趣味の最高到達点か。

そんな猛者の猛者たる所以をまざまざと見せつけられた瞬間は、始発組の人と相対したとき。みんなめちゃくちゃキラキラしてて楽しそうで、常にパワフルに会場を行き交っていました。待ち時間や寒さなんてなんのその、有り余るほどの好きを得るための高揚感が自然と表情や行動にもでていました。

声かけ文化

今回特に感動したのが、買物に来た人がサークル参加者に対して″感想を伝える姿″が見られたことです。その場で、「いつも見ています」とか、「この絵が好きで来ちゃいました」とか、「遠いのにサークル参加してくれてありがとう」そう言ってたくさんの方が出展者にお礼や声かけ、差入れなんかを持ってやってきてくれるんです。

普段の買物では口にしない「ありがとう」の気持ちをストレートに伝えてくれる瞬間、これを隣で見ていると、このひと言をもらうだけで来る価値があるなぁと思ったし、SNSの1いいねなんて気にもならないくらい重くて心地良い″心″をくれていました。この文化、普段の生活からやっていけば世界平和にも繋がるのではと思えるほど衝撃的でした。普段からこういう場にいられると幸せ増えそう…。

シンプリストとコミケ

とは言え、私はシンプリズムを生活に取り入れて生活しています。その目線からもちょっとお話させてもらうと…結論、全く相容れない世界ではなくどっちかというと近い世界では?と思えました。

コミケで買物する人は、モノを爆買いして物欲を満たす…そういうイメージを持っていましたが、「自分の好きを手に入れ、自分の好きを新たに見つけて、自分の好きが広がる、好きを広げる場所」と考えているんだろうという感想を持つに至りました。

各ブース、本であれば見本を置いており、3割くらいの人はしっかりと見本を確認して本を買っていく…。好きだからこそ、好きに対して向き合っているからこそ、見本を読んで納得してから買っていく。まさに好きに本気。

だからこそ、サークル参加者側も気合い入れて制作しているでしょうし、作り手の好きが詰まったものと書い手の好きが一致したときに売買が成立する。趣味とは到底言えないようなクオリティのものばかりが並んでいてお互い好きをぶつけあうあの会場をみて、驚きの連続でした。

そもそも、シンプリズムは必要最低限を追い求める「ミニマリズム」とは異質で、ミニマリズムが捨てることに注目してモノを最小限にすることを狙っているとすれば、私が提唱するシンプリズムは、最小限にした後、自分の好きを厳選し、好きを選んで生活と心を豊かにするものです。その面から考えると、やっぱりコミケもミニマリズムとはミスマッチでも、シンプリズムとはマッチし得るものなんじゃないかと考えています。

情熱は伝染する

今までコミケや即売会に行ったことなかった私が日本最大の即売イベントに参加して、あんなに人に喜びを与えられる制作者すごい!と思うと同時にうらやましく思いました。サークル参加者も、買物に来た参加者も、自分の好きを分かっていて、それを満たすもしくは好きを限りなく100%満たそうとする気概が感じられました。みなさんそれぞれ自分軸を持っていて、好きに揺るぎない自信と疑いようのない感情を持ち合わせており、それが熱を帯びた空気感を作っていて、人をあれだけ集められるイベントになっているだなぁと。

私も何か一つ本を作ろう!この熱のままに。

ABOUT ME
ナヅキ
ナヅキ
シンプリスト/整理収納アドバイザー
「心を、ちょっと自由に。」一児の父/シンプリスト/整理収納アドバイザー。子どもがケガをしないよう片付けしているうちに思考までシンプルに。持ち物は100個以下。シンプルな生活、シンプルな考え方を発信中。
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